趣味の統計

心理統計のはなし(偏差への偏愛ともいう)。Web上に散らばっている「アンケート」へのつっこみ。その他。

心理統計を、もういちど

心理統計を、もういちど

2013年10月に放送大学(全科履修、心理と教育コース)に入学し、心理学を学びました。通算で10年間、後半はいたって不真面目でした。
が、一番の収穫は、自分が「統計学」に、こんなに興味をもつことができるのだと知ったことかもしれません。
つい最近ですが、小杉考司先生の「心理学データ解析基礎: RとJASPで学ぶ楽しい心理統計の世界 Kindle版」を、Kindle Unlimitedで読み始めました。小杉先生のことはまた改めて(たぶん)書くことにして、この本を読みながら心理統計について考え直したことを、少し連載風に書いていこうと思います。そして、約1年間かけて、自分がこれまで学んできた心理統計について、多少まとまりのあるものを書いていけたらと思います。

大学の講義そのままの本

小杉先生の本をかんたんに紹介します。
この本は、大学での講義をそのまま本にしたものだと思われます。小杉先生のお勤めの大学名が本文に残っています。
語り口がとても丁寧で、途中にはさまれているたとえ話や注がとても面白くて、ああ、こんな風に講義をしてもらえたら安心して勉強できそうだ、と思えます。
ただし、どういう原稿のつくり方をしたのか不明なのですが、本文はとても読みにくいです。読みにくいのか、面白いのか、どっちやねん! という感じですが、いえ、読みにくいけど面白いんです。
どんな風に読みにくいかは、実際に読んでもらうのが一番いいでしょう。Kindle Unlimitedをご契約中ならば無料で試せます(回し者ではありません)。

適当に理解していた部分をもういちど

読みながら、これまで適当に理解してきた部分を、もういちどちゃんと考えたいと思っています。あと、ツールの使い方も、面倒になってやらなかったことがいくつもありますので、もう一度やってみようと。
たとえば、ggplotでグラフを作ること。やろうと思えばできるんですけどね、コマンドが長くなるのでつい敬遠してしまいます。
それから、RMarkdownで文書を作ること。これも、やろうと思えばできるんですけどね、手になじんでいない。
あと、どうして心理学で統計が必要なのかとか、そういう、根源的な部分について。

分析手法を読み解くカギは「偏差」

私は、心理統計の分析手法を読み解くカギは、「偏差」の理解にあると思っています。もう少し馴染みのある言葉にすると、一番重要なキーワードは「分散」だと思っています。
そのあたりについて、かつてNotionで書き散らしたものが残っているので、それをもう一度、小杉先生の本から学んだことを活かして整理しながら、書いていこうと思います。
それでは、よろしくお願いします。