カイ二乗統計量の計算
前回までに、クロス表のカイ二乗統計量の計算について書いてきました。ちょっと復習しておきましょう。
今回は、この表を計算式に書き換えていきます。本来は、e を計算する手順も式に書き換えてみたいのですが、ちょっと難しそうな気がするので、今回はスルーします。x と e の表ができている状態からスタートします。
(1) x から e を引く
引き算ですから、でOKです。が、1つのセルだけやるのではなくて、全部のセルで同じような計算をするので、x や e には添え字が必要です。全部を合計するために、セルに背番号をつけるという意味でも必要ですが、ちゃんと対応したセルどうして引き算するためにも必要です。どういうことかというと、左上のセルの度数と、左上のセルの期待度数を使って引き算をするのであって、左上のセルの度数と右上のセルの期待度数を使うのは変ですよね。「同じ位置のセル」どうしで計算をするのだ、ということを明示する意味でも、添え字が必要なんです。ということで、となります。これで、緑色の表が計算できました。
(2) それを二乗する
二乗しますから、 です。引き算した結果を2乗するので、カッコが必要ですね。ここまでで、青色の表が計算できました。
(3) それを e で割る
割り算は分数で表現します。ですから、 です。ここも添え字が重要ですね。これで、オレンジ色の表までたどり着きました。
ひとまずここまで
ずいぶんと書き散らかしてきた「シグマくんのはなし」ですが、ひとまずここまでで終わります。31回分をもう一度見直して、整理して、何らかの形にまとめる予定です。
お読みいただいた方々、ありがとうございました。次回からはまた別の話題で、書いてまいります。