趣味の統計

心理統計のはなし(偏差への偏愛ともいう)。Web上に散らばっている「アンケート」へのつっこみ。その他。

サイコロシミュレーションその2

アニメーションによる統計学

前回、サイコロシミュレーションについて紹介しました。今回は、同じくサイコロシミュレーションのより単純なバージョンについて紹介します。
サイコロを1個振る、目を記録する、またサイコロを1個振る、目を記録する、、、という作業を何百回も繰り返すと、目の平均値はどうなるか、というシミュレーションです。前回のものより、こちらのほうがより単純で、というか基本的なものですね。
サイコロは、どの目もほとんど同じ確率で出ると考えられます。つまり、離散一様分布の確率変数とみなせます。したがって、出た目の数の期待値は、
 \displaystyle\frac 16 \times 1 + \frac16 \times 2 + \frac16 \times 3 + \frac16 \times 4 + \frac16 \times 5 + \frac16 \times 6 = 3.5
とります。
実際にサイコロを振ってみると、意外に同じ目が続けて出たり、ある目がしばらく出なかったりします。でも、ランダムな目の出方というのは、人が考えるよりもよほどランダムなもののようで(?)、100回、200回と投げ続けると、平均が、期待値である3.5に近づいてきます。
シミュレーションで試してみてください。
ローデータを表示する機能をつけるのを忘れていますので、早いうちにアップデートしたいと思います。
ローデータとRスクリプトを出力する機能を追加しました。お試しください。

実行イメージ


この時は6が意外に多く出たので、平均が3.6を超えていますね。

シミュレーションサイト

almondfish.starfree.jp
上記のサイトで試してみてください。試行回数は最大1000まで増やせます。